どうやらマジメな部類に入るらしい、ルイでございます。
この本は、「人生、なんだか息苦しい…」という全ての人におすすめできる本。
ただし、読んでいたらなんか…腹が立つかもしれません。
「努力・根性は美しい!」と自分に厳しく、真面目すぎる人ほど。
この本は、その「マジメな常識」をぶっ壊すための本です。
この「がんばるは本当に正しいのか?」ということを考えさせられます。
その常識の壁をぶち壊せれば…きっと生きやすくなる。
そんな内容の本の感想を、ゆるっと語っていきます~。
※ネタバレはほぼ入ってないよ!ってかあんまりネタバレらしいネタバレがないw
全体的にどんな内容?
とにかく「頑張ることをやめた」本。
本っていうかブログっていうか…、愚痴を聞いているみたいです(笑)
約300ページ近くあるけど、サラッと読めるので読みやすい部類です。
だって私、本を買っても読むのが面倒で読むのやめるけど(特にビジネス・自己啓発系)、これはサラッと読めましたからね。
「前向きに!向上心を持って!弱点を改善しよう!」
とか、意識高い系の言葉なんて、一切書かれていない。
むしろ、その逆を言っている。
世間一般的に言われている「ダメ」を肯定している。
例えば、「何事も早く動け!早く出世しろ!」な社会風潮だけど…
作者はあえて逆を貫いている。
これだけは警告しておく。
号砲が鳴っても、僕はむちゃくちゃゆっくり歩く。
想像を絶する遅さだぞ。
そんな僕を気楽に受け入れてほしい。
僕自信も深く考えないから
アドバイスはお断り
とか書いている(笑)
自己紹介文だって…
ごろごろしてはビールを飲むことだけが日課になった。
特技は、何かと言い訳をつけて仕事を断ること。貯金の食いつぶし、昼ビール堪能など。
書籍へのイラスト提供や、自作の絵本も1冊あるが、詳細は公開していない。
こんな内容で締められている。
一言でいうと、ヤバイことが書かれている(笑)
普通の人なら、全力で隠したいことを堂々と言っている。
全く真逆の行動をとっている。
他人の世界じゃなくて、自分の世界を貫こうと「努力」している。
とにかく世間の常識とかけ離れた、肩の力を抜いて幸せそうに生きている人の話。そんな本。
めっちゃゆるく生きている姿にどこか惹かれる
ぶっちゃけ、世間的な常識で言わせてもらうと…
この作者のハ・ワンさんは「ダメ人間」と言われるんだと思う。
仕事もしていない、しようともしていない。
それだけで、多くの「頑張っている人たち」に批難されると思う。
けど、「僕は不幸だ~!」ってただ嘆くんじゃなくて。
なんか…納得のいく言葉を色々言ってんですよね。
例えば、
「お隣の〇〇ちゃんは大企業に就職して…」
みたいな「比較」をされたって話があったけど…
小さなことから大きなことまで比較ネタは尽きない。
自分を比べて、子どもを比べて、その次は孫を比べて……。
たぶん死ぬまでやめられないのだろう。
もしかして人間は、人生の大切な時間を、自分の幸せな理由を探すより、不幸な理由を探すことに費やしているのかも。
とか書かれていたりする。
ゆるい文章だけど、なかなか本質を捉えたことをたくさん書かれている。
なんというか…
「自分が悪いと思っていたけれども、自分だけの問題じゃないのかも?」
って考えされられることが多い。
みんな心の奥底では思っているけど、言わないことを言っていることも多い。
言ったら「頑張っている人たち」に怒られちゃうから。だから言わない。言えない。
そんな「言いたくても言えないこと」をズバッと言っちゃっているのがこの本。
だから、言いたくても言えない、主に真面目な人はすっごく惹かれる本なんだと思う。
収入もなく、学も技術も人脈も権力も若さも特にない。
お先真っ暗な人生、けど、自分の心のバッテリーをガンガン回復できる人生。
不安しかないけど、自由でいいなぁ~とどっか憧れる。
というか、「自由に生きていても、生きていけるんだ!」っていう、物語の主人公みたいな一発逆転ホームランが起きてほしいと、密かに応援したくなる。
そんなところが、色々惹かれるんだと思います。はい。
まとめ
「息苦しい社会の常識なんてクソくらえ!」
そんなことを、直接言葉には出さないけど、ひっそりと理論的?に話している本。
海に向かって「バカやろー!」と叫びたいけど、そんなの恥ずかしくて叫べない…って人に響く本かもしれない(何だそのたとえw)
「アナタの人生ってそこまで不幸?」
って、なんかゆる~~~~く問いかけられているっていうか…。
「頑張れって言われるけど、一生懸命生きたくない。
そもそも、何でそこまで頑張らなくちゃいけないの?」
そういった価値観を持っている方は、共感できる部分が色々あると思います。
興味が出たら、ぜひ読んでみてね。
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