【本の感想】「いいこちゃんな自分が嫌い!やめたい!」と思ったら「悪魔とのおしゃべり」を読んでみて

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今回、「悪魔とのおしゃべり」という本をおすすめされたので、読んでみました。

 

ページ数、実に570ページの分厚さ(笑)

「それだけ分厚いと、漫画でも読むの大変じゃ…」

と思うでしょうが、会話形式になっていてそうでもなかったです。

 

ただ、クセのある主人公なので人を選ぶかも(笑)

良く言えば?「人間らしい」主人公です。

「働かずに楽しても儲けたい~!」という欲望全開から始まります(笑)

 

悪魔と欲望全開の主人公が話し合い、

「悪は本当に悪いのか?」といった「現代社会の常識」をぶっ壊す物語。

心理学系の話なので、人間スーツとか、

「常識のある人」なら、ちょっとぶっ飛んだ世界観の話にもなります。

 

アウトプットのためにも、感想を書いていきます。

 

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正しさは苦しみを生む

苦しみは正しさの副作用。

人間は正しさ以外の方法で苦しむことなどできない。

苦しいなら必ず正しさを先に抱えている。例外はない。

世界には正しさが多すぎる。全ての正しいとされていることを疑え。

まぁ、冒頭からこんな常識を覆す話が、延々と続きます(笑)

 

「勉強しなきゃいけない」

「いい会社に就職しなくちゃいけない」と、

とにかく世間は「正義」とされる、”正しさ”が出来ないと苦しむ、ということらしい。

 

例えば、就職。たしかに私も、「就職できていない…」って未だに苦しんでる(汗)

本当は就職なんてしたくないのに「就職できない=出来損ない」という社会になってしまっているから、苦しんでいる。

「いつまでフリーターで居るの?」って言葉、よく聞きますよね?

ああいう言葉が、苦しみを生み出しているってことですね。

 

今の時代、永久就職なんてありえないのに。

いつ会社が倒産するのかもわからないのに。

 

就職するのが悪いってことじゃないですよ?

「絶対に就職しなければいけない」って考えがどうなんだろう?って話です。

今の時代なら、普通の人が起業するとかも当たり前の時代ですからね。

「就職だけが正義」じゃない、その常識を疑ってみろ!って話ですね。

 

抱え込んだ正しさの数だけ、できないことが増えていく。

正しさが減れば減るほどできることが増える。

悪とは正しさを疑う行為のこと。悪だけが最後の可能性。

正義に固執すると、視野も狭くなってしまうってことですね。

たしかに私も、”正しい”ができなくて、自分を責めるだけで考えがそこに集中してる(汗)

悪って悪いことをするってことじゃなく、”正しい”を疑うことだったのですね。

 

理解できるところに成長はない

理解できない領域にしか、正しい可能性はない。

自分が持っている知識で消化できることを理解という。

理解できない話にこそ耳を傾ける。常識の方を疑え。

これは、結構ビビッときました。

確かに知っていることだったら、新たな発見はないですね。

これは同時に、成長もないってことですね。

 

私もよく読書であることですが「この人の本、面白くない…」ってのは結構あるんですよね(笑)

単純に合わないというのもありますが、「私が求める答えじゃなかった」って思うときもあります。

そう、私は読書で「共感してほしい」「同情してほしい」と思っていたのかもしれません。

 

よくネガティブ克服系の話で、冒頭でネガティブあるあるが書かれているんですよ。

で、「これだ!この本が私を助けてくれる本だ!」って喜ぶんですよ。

でも改善方法を読んでいくと…「これは私には無理だな」ってすぐに投げ捨てる(汗)

「そんなことで改善できるなんて理解できない!」って切り捨てるんですよね。

 

なので、

  • 冒頭のネガティブあるある→実体験なのでわかる!
  • 改善方法→未知の方法、わかんないからもう読むの嫌!

ってなるんだろうなーと。

だから本を読んでも改善しないんだろうな、と感じました。ええ。

もっと理解をがんばりましょう。

 

イライラする理由

人間が怒るたったひとつの理由

相手に期待しているから起こる。

怒っている相手は私に期待されている。

世界に期待しすぎている。自分にすら期待していけない

なんと、人が怒る理由は「相手に期待しているから」だというのです。

確かに「○○してくれない!」と思うと、イラっとしますよね。

「給料が上がらないのは、会社のせいだ!」と会社に期待すると、その会社に悪口を言い出しますよね(笑)

そんな感じで、「怒りとは相手に期待するから発生するものだ」というのです。

 

私の場合、よくPCに怒ってるんですけど…

「なんで思い通りに動いてくれないんだよ!」みたいな。

これも「PCは自分の思い通りに動く!」と期待しているからなのでしょうね(笑)

 

これは自分にもありますね。

「なんでもっときびきびと動けないんだ!」みたいな。

怒りって、つまり自分以外の何かに怒っている感じですね。

 

私はよく自分にも怒ってるけど、自分にも期待しちゃだめらしい。

過去・今・未来の自分に、理想通りじゃない自分にイライラするのだそうで。

 

相手って、どうしても変えられないんですよね。

変えられるのは自分だけ。

 

なので怒りを感じたら、

「相手を勝手に期待しすぎてるんだよ、自爆中だよ!」と、

怒りを笑いに変えればいいって書いてました(笑)

 

幸せを感じるには不幸な自分が必要

願いを叶えるためには、

その願いが叶っていない状態が絶対に必要になる。

本人の願いを叶えるために、目の前にかなっていない現実が用意されている。

目の前にすでに金持ちになりたいがかなっている。

これ、難しかったです。

とんちみたいな感じに聞こえて、場合によってはイラっとします(笑)

 

幸せになるためには、まず不幸がないとダメなんですよ。

不幸という苦しみを感じているから、幸せになりたいって思うんですよね。

だから、幸せになりたいって思うということは、今は不幸が見えている状態なんですよね。

 

だから、「幸せになるために、金持ちになりたい!」と思いたいと、”願ってる”のですよ。

その「金持ちを願う」状態が叶ってるって言うんです。

「は?」ですよね(笑)

 

だから、本当に幸せになりたいと思うのなら、

「私は今幸せだ!」と願うと、「幸せな状態になりたいんだな」と、幸せな状態になるという。

いや、何じゃそりゃって感じですが、不幸を見るから不幸らしく…。

 

引き寄せの法則に似てるかも。

「私は幸せなんだ、幸せじゃないのはおかしい!」みたいな。

すると、「自分が幸せだと証明するために」幸せにするための行動をするって言うか。

 

人間ってほとんど思い込みらしいですから、これは有効かもしれません。

 

自分で気づくということ

誰かに教えてもらったことには、何の価値もない。

誰かの正しさは、あなたには関係ない。

自分で気づくことに意味がある。

これは本当にそう。

本とか読んで「なるほど!」ってすごく納得するんです。

けど、やっぱりそれで終わりなんですよ。

 

で、実際にそのようなことを体験してみると…すごいんですよね。

ビビっときます。はっと気づく瞬間ってすごく楽しいんですよね!

「あっ、これがあの本に書いてた事だったのか!って思えると、とにかくすごいんです!

読んでいた頃の、3倍ぐらいの力で理解ができるんですよね。

 

そこで初めて「本に読んでいたことは、わかっていたつもりだったんだ!」って気づく。

自分で気づく、これ本当に大事。

これは体験してみないとわからないことです。

いくら言っても、ただ私が言っただけのことですからね。

 

失う怖さ

何者かになる前は何者でもなかった。

何かがないと、何者かじゃないと、私は幸せでいられないと勘違いしている。

得たものなら全ていつかは失う。

そうなんですよね。

お金持ちになる前は貧乏だったのに、お金持ちになった途端、失うことを恐れるんですよね。

で、最悪自分の地位を守るために人を貶めるんですよね…。物語の悪役のように。

 

スポーツ選手でも、トップになったとしても、

「後から追いかけてくる人にこの地位を奪われないか!?」

って恐怖に走っちゃうんでしょうね。

 

怖いですよね。それ。

常にトップでいなくちゃいけないって、かなりの恐怖じゃないかな?って思います。

 

それよりも、「上に必ずのし上がってやる!」と思ってる時の方が、楽しいかもしれない。

だって、希望がある状態なんですから。後は登るだけ、みたいなね。

旅行をする人とかも、よく聞く話ですけど…計画を立ててる時が一番楽しいとかね。

(私は計画をたてるのが面倒な方だけどw)

 

「最初から何も持っていなかった」と思うだけでいいらしいです。

 

良いことも悪いこともあるのが人生

この世はブランコ。

片側だけ存在することはできない。

もしも世界から悪が消えてしまったら、神も消えてしまう。

前にばかり進むブランコなどありえない。

後ろへ戻るからこそ、前に進める。

不幸以外があなたを幸せにしたことなんてこれまでに一度もない。

これも先ほどと似たような感じですけど、凄いなって思いました。

 

「人生楽ありゃ苦もあるさ~」の歌のように、人間にはアップダウンがあるんですよね。

いいことがあったら、次には不幸が起こる。

そして不幸乗り越えると、いいことが起こるって順番なんですよね。不思議と。

 

「その時その時を、楽しむのが一番いい」のだそうで。

不幸があったら、次の幸せをのエネルギーが貯っている状態!みたいな。

逆に幸せな時は、幸せなんですけど、失い始めたという心構えも必要なんだろうな。

「ずっと幸せはありえない」とそう思えると、失う恐怖も減るのかもしれない。

 

おわりに

本当はもうちょっと書きたかったんですけれど…

これ以上書くと、ネタバレがひどいのでこの辺にしておきます。

ここまで書いておいて、十分ネタバレしまくってますけど(笑)

 

それでも、ほんの一部です。

本当にすごいことがたくさん書かれていて、書ききれないって感じです。

 

今回書いた話はまだ身近な話ですが、一番難解だけど理解できるとすごい話が人間スーツの話。

こちらはぜひ、一度読んでみてほしいです。

自分の価値観と言うか、生きている意味っていうのを考えさせられますので。

興味がある方は一度読んでみてください。

 

分厚くて大変ですけれど…(笑)

ちょっとした笑い話を読むような感じで、気軽に読めると思います!

 

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